新築やリフォームを検討するなかで、LEDダウンライトの導入を考えている方はいませんか。ダウンライトは近年、需要が高まっている照明アイテムです。
おしゃれでスタイリッシュな空間に演出できるのが、人気の理由です。ただLEDダウンライトがどのようなもので、何を基準にして選べばよいかわからない方もいるでしょう。
今回はLEDダウンライトとはどのような照明なのか、選び方のポイントについて解説します。また建物に設置する際の注意点もまとめましたので、参考にしてください。
LEDダウンライトの仕組みと従来照明との違い

LEDダウンライトに興味があるものの、具体的にどのような照明なのかまでは知らない方もいるでしょう。まずはLEDダウンライトの仕組みについて、解説します。
LEDダウンライトが人気なのは、優れた省エネ性能を持っているためです。特にヒートシンクと呼ばれる構造と組み合わせることで、大きな省エネ性能が期待できます。
従来照明といえば、白熱電球や蛍光灯でした。白熱電球や蛍光灯のダウンライトもあるものの、LEDダウンライトとは異なるのでその違いも見ていきます。
LED素子とヒートシンクの構造が生む省エネ性能
LEDダウンライトは、従来の照明と比べて消費電力を抑えやすく、省エネにつながる照明です。
環境省の試算では、年間2,500時間点灯する従来型の蛍光灯300台をLED照明へ更新した場合、エネルギー消費量やCO₂排出量、運用コストを約69%削減できるとされています。
ただし、この数値は、蛍光灯を1台85W、LED照明を1台26Wとして比較した試算結果です。実際の削減率は、交換前後の器具や点灯時間、使用環境によって異なります。
LEDの光には赤外線がほとんど含まれていないため、照射方向へ赤外線による熱を伝えにくい特徴があります。一方、LED素子や電源部分では、点灯時に熱が発生します。
そこで、LED照明の器具には、発生した熱を外部へ逃がすためにヒートシンクなどの放熱構造が用いられます。適切に放熱することで、LEDの性能低下を抑え、安定した点灯や長寿命化につなげています。
LEDダウンライトを選ぶ際に確認すべき明るさの基準

LEDダウンライトを導入するにあたり、明るさをどうするかもポイントです。ただ建物に導入する際に、どの程度の明るさが適切かわからない方もいるでしょう。
明るさを検討する際に、重視すべきはルーメン数です。ルーメン数は明るさの国際的な基準で、部屋の広さによって目安も変わってきます。
また同じルーメン数でも、配光角によって見た目の印象が大きく変わる場合もあります。今回は配光角を変えることで、部屋の印象がどのように変わるかもあわせて見ていきましょう。
畳数別に必要なルーメン数の目安
明るさを比較する際に重視すべきは、ルーメン数です。光源がすべての方向に放射したと仮定して、1秒あたりに発する光量を指します。
ルーメン数が多ければ、それだけ明るいと考えましょう。理想的なルーメン数は、1畳あたり300〜500ルーメンといわれています。
適度な明るさは400ルーメンです。落ち着いた明るさにしたければ300ルーメン、しっかり明るくしたければ500ルーメンが目安と考えましょう。
配光角60度と100度が部屋の印象に与える違い

同じルーメン数でも、配光角によって部屋の印象が変わる点にも留意しましょう。配光角とは、光の広がり方のことです。
配光角が大きければ、より広範囲に光を照射できます。一方で特定の1点あたりで見た場合、暗く感じるかもしれません。
逆に配光角が小さいと、限られた範囲しか照射できないかもしれません。明るくなる範囲は狭い半面、1か所あたりの光は明るくなります。
床面や机上面全般を照らすのであれば100度、2mの距離から直径3m程度を照明する際には60度のものがおすすめです。
色温度の種類と部屋ごとの適性

LEDダウンライトを選ぶ際に、明るさだけでなく色温度も比較するとよいでしょう。しかし色温度は、あまり世間一般では広く使われていない言葉かもしれません。
ここでは色温度の種類について、解説します。具体的に電球色2700Kと昼白色5000Kとで、比較します。
どちらを使用するかによって、部屋の雰囲気はだいぶ変わってくるでしょう。またなかには、調色機能付きモデルも販売されています。
色温度を切り替えられるため、照明一つで複数のシチュエーションで活用できます。
電球色2700Kと昼白色5000Kが与える雰囲気の違い
電球色2700Kはオレンジ色がかった光が特徴です。温かみがあるため、リビングや寝室のようなリラックスしたい場所でおすすめの色温度です。
一方昼白色5000Kは、白い光が特徴で太陽光に近い色合いといえます。書斎やキッチンなど、色合いを正確に確認したい作業場に適した色温度です。
このように色温度によって、好ましい部屋が異なるので注意しましょう。
調色機能付きモデルで色温度を切り替える活用法

色温度を切り替えたければ、調色機能付きのダウンライトを導入するのも一考です。調色機能とは、色温度が変えられる照明を指します。
1日のなかで色温度を切り替えることも可能です。例えば1日の始まりの朝には昼白色で、部屋を明るくします。
一方で寝る前の夜間は電球色の温かい光にして、リラックスして入眠しやすくするなどの使い分けが可能です。
調光機能付きLEDダウンライトの仕組みと注意点

先ほど調色機能について紹介しましたが、光をコントロールできるダウンライトも出てきています。ここで紹介する調光機能も、そのような機能の一つです。
調光機能とは、光の明るさが調整できるダウンライトを指します。シチュエーションに合わせて、適切な光に調整できるため便利です。
またあまり明るい光が必要なければ、暗く調整できます。無駄な電力を消費することなく、省エネ効果も期待できるため、導入を検討してみるとよいでしょう。
位相制御方式とPWM制御方式による調光の違い
調光機能付きダウンライトを購入する際には、制御の方法に注意しましょう。調光機能には、位相制御とPWM制御の2種類があるためです。
位相制御とは、照明器具に直接制御をかけることで調光する形式です。信号線が不要で、簡単に配線できます。
一方PWM制御は調光信号を送り、電源ユニットで明るさを制御します。この場合、信号線が必要です。
調光対応スイッチとの組み合わせで起こる不具合

調光機能付きLEDダウンライトと調光対応スイッチを導入する際には、組み合わせに注意が必要です。組み合わせ次第では、調光対応スイッチが機能しなくなる恐れがあるためです。
特にダウンライトとスイッチのメーカーが異なる場合、不具合の起きる可能性が高まります。また自分でスイッチを取り付ける方もいるようですが、点灯しても明るさの調節ができない事例も見られます。
やはりプロの業者に依頼して、適切な組み合わせでダウンライトとスイッチの取り付け工事を行った方がよいでしょう。
号数と設置場所ごとの選定基準

LEDダウンライトの設置では、号数や仕様に関して注意しなければなりません。どこにダウンライトを設置するかで、適切な号数や仕様が異なる場合もあるためです。
例えば今回紹介するような号数75㎜と100㎜の違いです。リビングと廊下、どちらに設置するかで選ぶべき号数は違ってきます。
また浴室や屋外の場合、水気が問題になるかもしれません。ダウンライトのなかには、防湿防雨対応モデルがあります。このようなモデルの導入も検討しましょう。
リビングと廊下で異なる号数75mmと100mmの使い分け
ダウンライトを選ぶ際に、号数を確認しましょう。例えば75㎜と100㎜とでは、リビングと廊下のいずれで使用するかで適切なものが異なるためです。
リビングの場合、光が分散するように100㎜のものを使用しましょう。さまざまな過ごし方をする可能性があるため、分散照明が適しているためです。
一方廊下の場合、足元を確認できるように限られた範囲を明るく照らせるダウンライトがよいでしょう。すると75㎜のものがより適しています。
浴室や屋外で選ぶべき防湿防雨対応モデル
もし浴室や屋外にダウンライトを導入するのであれば、防湿防雨対応モデルがおすすめです。いずれも水気や湿気と切っても切り離せない場所だからです。
防湿防雨に非対応であれば、浴室や屋外の湿気でダウンライトの劣化が早まりかねません。すぐに故障したり、新しいものと取り換えたりしなければなりません。
屋外も降雨により、ダウンライトが濡れる恐れがあります。防湿防雨対応モデルのなかから、適切なダウンライトを選びましょう。
新築とリフォームで異なる設置方法

LEDダウンライトを設置する場合、新築かリフォームかで設置方法が異なる場合もあるため、注意が必要です。新築の場合、一から建物を建設します。
このため、電源ユニットを天井裏に隠すような配線計画を立てることも可能です。一方既存の建物をリフォームする場合、天井裏に配線を隠すのは難しいでしょう。
この場合、配線ダクト方式と呼ばれる施工方法がとられるのが一般的です。配線ダクト方式の大まかな施工手順について紹介するので、参考にしてください。
新築時に電源ユニットを天井裏に隠す配線計画
もし新築時にダウンライトを導入するのであれば、天井裏に電源ユニットを隠すのが一般的です。電源ユニットや配線を天井裏に配置すれば、部屋のなかをすっきり見せられるためです。
リフォームの場合、天井裏に隠すのは難しいかもしれません。水道管やほかの電気配線などとの兼ね合いで、電源ユニットを隠せるようなスペースを確保できないためです。
ただし新築の場合でも、天井裏に電源ユニットを収納できるだけの十分なスペースがないかもしれません。その場合には別の配線方法を検討する必要があります。
後付けリフォームで使う配線ダクト方式の施工手順
既存の建物にダウンライトを導入するリフォームをする場合、天井裏に隠すのは困難です。この場合、配線ダクト方式による工事が行われます。
配線ダクトとは電線を整理や保護するためのダクトを設置する方式です。配線をまとめ、省スペースが可能です。
配線ダクトは合成樹脂の素材で電線をカバーします。こうすることで、電線がダメージを受け断線するリスクを低減できます。
配線ダクト方式の場合、配線ダクトを天井などに取り付け、電線をダクトのなかにとおしてつなげる方式が一般的です。
LEDダウンライトの選定基準と価格帯の比較

LEDダウンライトは、多くのメーカーから販売されています。導入する際は、メーカー名だけで判断せず、設置場所や用途、必要な明るさ、施工条件に合うかを確認しましょう。
住宅向けに使いやすい製品を幅広く展開しているメーカーもあれば、店舗やオフィスなどの空間提案に向いた照明を扱うメーカーもあります
。それぞれ対応している用途や仕様が異なるため、設置後の使い方まで想定して選ぶことが大切です。
LEDダウンライトを導入するにあたり、費用も確認しておきたいポイントです。ダウンライトを導入する際には本体価格だけでなく、工事費まで想定する必要があります。
総額の目安もあわせて紹介するので、工事依頼する際の参考にしてください。
用途や仕様から見るメーカー選びのポイント

LEDダウンライトを選ぶ際は、まず設置場所に合う製品があるかを確認しましょう。リビングや廊下、店舗、オフィスなど、使用する空間によって必要な明るさや配光は異なります。
住宅向けのダウンライトでは、空間になじみやすいデザインや調光・調色機能の有無が比較ポイントになります。
店舗や事業用の空間では、施工条件に合う仕様か、複数台を設置したときに光の広がりをそろえやすいかも重要です。
手元の見やすさを重視する場合は、光の届き方と影の出方も確認しましょう。
明るさの数値だけでなく、照らしたい範囲や作業内容に合う配光を選ぶことで、使いやすい空間づくりにつながります。
号数別に見る本体価格と工事費込みの総額目安

ダウンライトの本体価格は、大きさで変わってきます。家庭用の場合、20〜450㎜と多種多様なサイズが販売されているほどです。
サイズによって価格は異なります。しかしLEDダウンライト1台あたり、約3,000〜8,000円と見積もっておきましょう。
そこに工事費が上乗せされます。工事内容にもよるものの、ダウンライト1台新規で取り付けるのであれば、照明器具本体込みで総額約30,000円は少なくともかかると想定しておいてください。
照明を選ぶ際は、器具単体のデザインだけでなく、部屋の広さや用途、光の広がり方など、空間全体とのバランスを考えることが大切です。
私たちMotoMは、照明を選ぶこと自体を目的にするのではなく、「この照明を選べば、空間が整う」と感じていただける基準を大切にしています。
空間まで配慮した提案ができるのは、メーカー直販で企画から製造まで自社で行っているためです。明るさや光の広がり、用途まで整理しての提案が可能です。
単なる照明器具にとどまらず、空間を整えることまで前提にして提案しています。照明器具を選ぶにあたって、空間のバランスまで考えるとどれにすればよいかわからない方もいるでしょう。
もし照明器具だけでなく、空間のトータル面での提案を希望しているのであれば、MotoMまでお気軽にお問い合わせください。
LEDダウンライト導入前に確認すべき注意点

LEDダウンライトを導入する前に、いくつか注意しなければならないポイントがあります。例えば天井の断熱加工がどうなっているのか、確認しましょう。
照明器具によっては、断熱材施工に対応しているものもあれば、していないものもあります。対応しているかどうかの見分け方について、ここで解説します。
LEDダウンライトを導入する際には、MotoMの商品がおすすめです。調光調色機能付きのダウンライトもあるので、どのように選べばよいかも紹介します。
自分たちに合うものを選ぶ際の参考にしてください。
天井の断熱材施工に対応した器具の見分け方
もし建物の天井に断熱材を使っているのであれば、対応した器具を使用しましょう。断熱施工に対応しているかは、ダウンライトの枠部のシールで見分けが可能です。
もしPSEマークのシールが貼り付けられているのであれば、断熱施工対応しています。シールがなければ、断熱施工非対応の一般タイプです。
非対応の断熱器具を使用する場合、断熱材で器具を覆わないように施工しなければなりません。さもないと、器具の発する熱で断熱材が過熱し、火災の原因となる恐れがあるためです。
ダウンライトと組み合わせる照明を選ぶ基準
ダウンライトだけで空間全体を照らすと、光が天井から下方向へ集中し、平面的な印象になる場合があります。
そのため、ペンダントライトやフロアスタンド、ブラケットライトなどを組み合わせ、必要な場所へ光を補う方法があります。
組み合わせる照明を選ぶ際は、ダウンライトとの光色や明るさの差、設置する場所、器具のサイズを確認しましょう。光色をそろえると空間に統一感を持たせやすく、異なる高さから光を加えることで立体感も生まれます。
MotoMでは、ダウンライトと組み合わせて使えるペンダントライトやフロアスタンド、ブラケットライトなどを取り扱っています。商品によってサイズや取り付け方法、対応する電球が異なるため、各商品ページの仕様を確認したうえで選びましょう。
LEDダウンライトで省エネと明るさを両立しよう

LEDダウンライトを導入すれば、省エネしつつ明るさを確保できます。ただLEDダウンライトを選ぶ際には、さまざまなポイントに留意して探さなければなりません。
明るさや色温度、機能面などを検討し、総合的によいものを見つけましょう。またメーカーによって、それぞれ持つ特徴が異なります。
位相制御方式とPWM制御方式では、調光の仕組みや必要な配線が異なります。それぞれの特徴を把握し、建物の配線状況や使用する照明器具に合う方式を選びましょう。
| 制御方式 | 特徴 | メリット・デメリット |
|---|---|---|
| 位相制御方式 | 電源の交流波形を制御して明るさを調整する一般的な方式 |
【メリット】電源線を利用して調光できるため、既存の配線を活かしやすく、リフォームにも取り入れやすい 【デメリット】LED照明や調光器の組み合わせによっては、ちらつきや異音、調光範囲の制限が生じる場合がある |
| PWM制御方式 | 電源線とは別に信号線を使用し、点灯と消灯を高速で繰り返して明るさを調整する方式 |
【メリット】細かな明るさの調整がしやすく、対応機器を適切に組み合わせれば滑らかな調光を行いやすい 【デメリット】専用の信号線や対応する器具・制御機器が必要で、配線工事が複雑になりやすい |
既存の配線を活用したい場合は、位相制御方式が候補になります。一方、細かな調光や複数の照明をまとめて制御したい場合は、PWM制御方式が適していることがあります。
ただし、調光の可否や動作の安定性は、照明器具と調光器の組み合わせによって異なります。導入前に、各製品の対応方式や配線条件を確認することが大切です。
照明選びでは、器具単体の性能だけでなく、空間全体とのバランスを考えることも欠かせません。
私たちMotoMは、メーカー直販で照明を展開し、企画から製造まで自社で手がけています。取り扱う商品について、サイズや明るさ、配光、取り付け条件などの仕様を確認しながら選べる点が特徴です。
ダウンライトに限らず、照明を導入する際は、設置場所や用途に合った製品かどうかを事前に確認しましょう。MotoMの商品を検討する場合は、各商品ページに掲載されている仕様や特徴をご確認ください。