究極の簡素美を照明で表現
ースフィアシリーズ

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開発秘話「スフィアシリーズ」

まるで発光する球体そのものが空間に浮かんでいるように見える「スフィア」。
2020 年のリリースから今日にいたるまでバリエーションを増やし、MotoM を代表する商品となっています。2025年1月には一灯タイプをラインナップに加え、スフィアの活用シーンがさらに広がります。
MotoM オリジナルの中でも特に人気の高いスフィアシリーズの魅力を開発担当者が語ります。
【スフィアシリーズ開発者 : 石井誠一郎】

目次
  • スフィアシリーズの特徴
  • 開発で最も拘ったポイント
  • スフィアで広がる空間表現
  • 新商品一灯ペンダント
スフィアシリーズの特徴
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  • お手元にあるのはスフィアシリーズのブラケットでしょうか? 最初にスフィアシリーズの 特徴を教えていただけますか?

 一言で言ってしまえば、照明で表現する究極の簡素美です(笑)。 乳白のガラスグローブ内で光が多重拡散することで、影のない均質な光がグローブ全体から広がります。 安価な樹脂グローブを採用する案もありましたが、消灯した際にも美しいガラスの質感にこだわりました。

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 また G9 ソケットのランプを採用することで、ランプ交換可能な器具にしました。一般にLED 照明には LED 基板が器具と一体となったものと、E26、E17、スフィアでは G9 と汎用ソケットに交換用ランプが付属するものがあります。 LED 基板と照明器具が一体になったタイプでは設計の自由度が増すものの、LED 寿命=器具寿命になってしまいます。 一方、ソケットタイプの器具はデザインの制約はあるものの、ランプの交換によって長期間利用でき ます。特にブラケットの場合は一度設置してしまうと、もし器具に不具合が出て交換する必要が生じたとき、クロスの張替えや壁裏での結線など、大掛かりな工事になりがちです。

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開発で最も拘ったポイント
  • スフィアシリーズの開発で最も拘ったポイント、苦労したところを教えてください。

 ガラスグローブ内で多重拡散するとはいえ、ランプがグローブの中心近くにないとソケット 付近がどうしても暗くなります。φ65mm、φ100mm の小型グローブの中で設計をコンパクトに 納めるために試作を重ねました。また、できる限り完全な球体を実現するため、「器具(壁)と の接点をいかに小さくできるか」も大きな課題でした。社内の技術グループと協議を重ね、こ れは限界まで頑張れたと思います!

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スフィアで広がる空間表現
  • スフィアシリーズはどんなシーンで使用するのがおすすめですか?
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 建築設計者、デザイナー、一般ユーザーの方にとって、設置空間のテイストを選ばず自分の 好きなようにアレンジできるのがスフィアシリーズの一番良いところです(笑)。「空間に浮遊 する発光体」のイメージを膨らませ、自由に空間演出できます。敢えて言うならペンダントも ブラケットも、多灯使いしていただくことで空間にリズムを生みます。二灯タイプペンダント はガラスグローブの配置が 2 パターンなのですが、吊る向きを変えたり、高低差をつけること によって、無限に演出の幅が広がります。

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新商品一灯ペンダント
  • 1月末に一灯のシンプルペンダントを発売されるそうですが、なぜこのタイミングなのでしょう?
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 スフィアシリーズ立ち上げ当初から「一灯ペンダント」の企画はあったのですが、明り取り の照明器具としては明るさが不十分とも言えるので、商品化にためらいがありました。ただ 近年ミニマルな空間デザインが人気を集める中で、スフィアシリーズの売り上げも年々増加 しており、マーケットに受け入れてもらえる土壌が整ったと考えています。ボール型ペンダント は世にたくさんありますが、このスケール感のペンダントは今のところ我が社だけではないで しょうか。
一灯ペンダントはまさに【究極の簡素美】を表現する照明として、さまざまなシーンにアレンジ していただきたいですね。